こだわりというより妥協の結果
ワンチャーのグルカという時計があります。
https://www.wancher.jp/
30°文字盤が傾いており、ケースを含め専用設計のこだわり時計と言っております。
https://jp.wancherwatch.com/collections/all-watches/products/gurkha-blackdial-red0
ですが私的には『妥協の産物』だと思っております。
そもそも30°というのは中途半端な傾き角度であり、ハンドルを持ったときの視認性はあまり良くありません。
ハンドルを握ったときに見やすくするのであれば、45°~60°くらいの傾きが必要です。
おそらく中のメカはミヨタかなにかの汎用クオーツだと思います。
時間合わせのハック機構がついている場合、リューズから90°の角度が12時方向になります。
そのためメカを30°傾けたときに、ケースはリューズの位置が90°から120°に移動になります。
90°を3時間分割なので45°の固定は出来ないので30°単位、60°傾けると150°となりリューズの位置がラグ方向に来てしまいます。
ハック機構がなければリューズに対しての角度は規定されません。
汎用品を使用した場合の制限だと思います。
つまり既製品のメカを使って傾けるのは30°しかできないということになります。
昔の手巻きメカであればポケットウォッチ(懐中時計)の様に12時方向にリューズを持ってくることも可能になります。
結果「こだわりの」というより既製条件による「妥協」の製品が完成です。
現行品は「3」とのことですが、発売当初に初ロット品を買ったけどガラスの白化もあり使いにくくてほとんどタンスの肥やしにしている私の見解です。
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