商用電源周波数 55Hz 中途半端

2019年6月9日日曜日

雑感

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日本の商用電源周波数について

日本の商用電源周波数は西日本60Hz 東日本50Hz

今までずっと日本の商用電源周波数は「60Hz」「50Hz」という認識をもっておりました。

電気用品安全法の「型式の区分」でも「50Hzのもの」「60Hzのもの」という項目があります。

ですので変動を除いてそれ以外のものがあると言うことは考えてもいませんでした。

商用電源周波数 55Hzの機器

しかし今回発生したトラブルは外付けの電源装置の周波数が「55Hz」という事が原因のものでした。そんな仕様の機器を使用されるというのは全く想像にありませんでした。

”商用電源周波数””55Hz”というワードでググってみると以下のページがヒットしました。

商用電源周波数-Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%95%86%E7%94%A8%E9%9B%BB%E6%BA%90%E5%91%A8%E6%B3%A2%E6%95%B0

/// 部分引用 抜粋 ///
なお、乗用車などで交流100Vの家電品を使用可能にする車載用インバータ(DC12/24V→AC100Vへの変換器)の中には、比較的小出力(概ね300W以下)のものには、電源周波数55Hzのものも多いが、これは国内の商用電源周波数50Hzと60Hzの中間を取っており、比較的低消費電力の製品(おおむね150W以下で、ノートパソコンや小型のテレビ・照明・ゲーム機・電気カミソリなどの低電力の理美容器具など)で、50/60Hz表示の製品に限って使用するなどの条件がある。
-------引用ここまで------

あるんですね。


仕様外の周波数 それって誰が責任を取るの?

でも、まぁ・・ 上記レベルの電力であれば交流電動機器で無ければさほど影響は無いと思いますし、車載のバッテリーからだったら、まだなんとか理解出来ます。

今回トラブル原因となったものは1500VA以上の電力を供給できる機器、通常のコンセントと変わらない電力の取り出しが可能なものであり、通常はACスルーで50Hzまたは60Hzの電源を供給し、AC電源が無くなった場合は内蔵のインバータで55Hzの電源を供給するもので、配線によっては壁コンセントとして使用することも可能です。

問題になったものは内部に周波数検知回路が入っている機器でコンセントに接続した時に周波数を自動で検知して使用地域向けに設定を切り替えるものですが、周波数変動により50Hzにカウントされたり60Hzにカウントされたりするので、場合によっては不整合を起こしてエラー警告が出るケースがあると言ったものです。

通常太陽光のパワコンなんかは0.5Hz以上ずれたら停止する様になっているので、パワコンに系統連携できる様な機器なら確実にアウトだと思いますし、これに接続できる蓄電システムなんか完全にアウトだと思います。
ほぼスタンドアローンで使用するならともかくどんな機器が繋がるか分からない環境ではダメなんじゃないでしょうか?

個人的にはこの仕様の商用電源装置って通常に販売して良いのか?と思います。

実際に販売されている訳ですので規格や規制はないと思います。

しかしそれで問題が出た場合は接続して使っている機器側の問題となってしまうのは困りものです。

使用者からすれば警告が出る機器の問題ととらえると思います。

それらのリスクを十分に理解出来る使用者の自己責任なら問題ありませんが、それほどのリテラシーを持っている人は少ないと思います。

振り回される立場からすれば、勘弁してくれよと思います。


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