安全性に関わるものは中国製品を買っちゃいけない
昨年、リン酸鉄リチウムイオン電池対応の電池充電器を購入しました。
ですが購入して1年経たずにどの電池に繋いでも「GOOD」の表示になって充電がされなくなりました。加熱で内部部品が故障したのではないかと思います。
鉛電池用ならいろいろありましたがリチウム対応を明記しているものはあまりありませんでした。
取り扱い説明書には下記の記載があります。
「購入後2年間に不良がありましたら、商品の原因を確認いたしました後、交換/返品/返金を対応いたします」
ですが肝心の「会社名」「連絡先」などの情報は一切記載がありません。
本体裏側の輸入販売元となっている会社をweb検索しましたがヒットしませんでした。
完全に売り逃げする気満々です。
amazonで購入しておりましたので履歴で確認しましたがすでに該当ページは無くなっておりました。
幸いなことに購入履歴の詳細から確認すると以下の情報がありました。
LST 12V 鉛蓄バッテリー充電器 14.4V リン酸リチウム電池充電器
バッテリーチャージャー メンテナンス充電 バッテリーチェック
インバーターモード 冬場モード 全自動充電
￥ 5,090
販売: LeicesterCN
http://www.leicestercn.com/
amazonのメーカーフロントページでは以下の記載になってます。
https://www.amazon.co.jp/s?me=A13104X6JADVTH&marketplaceID=A1VC38T7YXB528
24ヶ月の品質保証
商品到着日から3ヶ月内、商品に品質上の問題あった場合、無条件の返品/商品交換が可能です。期限が過ぎた場合、返品/返品交換で掛かった送料はお客様の負担となります、予めご了承下さい。
amazonのチャットページからメーカーへ故障問い合わせを行いました。
まともに返事がくるでしょうか？？
「24ヶ月」と言いつつ「商品到着日から3ヶ月内」となってますので、交換には送料が5000円かかりますとか言ってくるのではないかと思っております。
期待せずにしばらく待ってみます。
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追記：
その後以下のメールが来ました。
1回目
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ご返信いただきありがとうございます。
充電器は正常に通電していると確認できました。
一度上がったバッテリーや、バッテリー電圧は低下した場合は、安全のために充電を開始しなく、このような一つのランプが点灯する状態になります。
バッテリーの電圧を試していただけないのでしょうか。
よろしくお願いします
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2回目
状況は了解です。
しばらく経って、利用可能かどうか、数日後再度確認いただけないのでしょうか。
よろしくお願いします。
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3回目
商品使用中の写真を撮って見せてもらえますか。
確認後、早くお客様に丁寧に処理します。
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4回目
お客様が当商品を9月を使用しましたが、無条件の返品/商品交換できません。
ご了承ください。
35％返金との提案はいかがでしょうか。
商品は返送しなくでもかまいません。
ご利用ください。
この度は、商品の破損を判定することはできません。
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1回目
メール返信なんてしてませんのでテンプレートメール文を返信していると思われます。
内容も連絡した症状と異なりますので、かなり適当です。
2回目
逃げが入ってます。
最初のメールで数日時間をおいて複数回試したことは連絡しています。
3回目
・・・明らかに時間稼ぎ？？
4回目
ほらね。逃げやがった。
写真に撮って送った「AC100V入力側の故障で動いていないよ」というこちらの検証結果指摘に対して「この度は、商品の破損を判定することはできません。」だって。
これで逃げ切れるんだから中国企業って良いよね。
どうせ返金もする気がないんだろうけどね。
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追記：
好きに使ってくれということなので分解して中を確認してみました。
ものとしてはそこそこの作りです。
基板の絶縁距離もちゃんととられておりますし、はんだ状態もフラックス汚れはあまり無いのでまぁなんとか合格と言ったところです。
構造的には放熱板にケミコンが密接してボンドで止めてあるので劣化は考慮されておらず寿命的には期待できそうもありません。
回路はやはりトランス1次側回路が動作していません。
ヒューズ断線は無く、スイッチングFET（SVF12N62 650V12A）のショートもありません。
Quasi-Resonant Fly back PWM ControllerのOB2203CPで制御しておりますが、FETがスイッチングしないのでICのプロテクションが働いている様に思われます。
やろうと思えばこのくらいの回路のものなら修理できそうですが、面倒だし基本設計的にまたすぐに壊れそうなのでそのままゴミ箱行きです。
原価いくらか知りませんが工場出しで1000円程度なのは間違いなさそうなので、その点だけはやっぱり中国すごいなと感心します。基本的にゴミではありますが・・
リチウムイオン電池の情報
リチウムイオン電池は以下のものを使用しております。
Ultralife（ウルトラライフ）
鉛蓄電池置き換え用リン酸鉄リチウムイオン電池
3,000 回以上のサイクル寿命を持つリン酸鉄リチウムイオン電池を各種鉛蓄電池と同サイズの組電池にしています。IEC62133 に適合しており、軽量かつ最大 100A の充放電が可能なので、医療機器や、モビリティ・ロボット等の高負荷なアプリケーションにも使用可能なバッテリーです。
URB12350 13.2V 32Ah 65A 196×130×181 4.4kg
特長：
鉛蓄電池からの置き換えが可能、軽量・大容量・高出力・長寿命
使用温度範囲：
放電: -20℃ ～ +60℃
充電: 0 ～ +45℃
保護回路 過充電、過放電、過電流、セルバランス、温度監視
IEC62133/UL2054 適合
製品仕様的に「鉛蓄電池置き換え用」なので中に入っている充電制御回路も鉛電池用の充電器で行けるはずです。
ですが一応念のためにリチウムイオン対応の（充電モードのステップが違って最後にトリクル充電とかしない）充電器を選んだのですが、失敗でしたね。
やはり充電器とかは会社をしらべて、名前が通っている会社のものを選ぶべきだと思いました。
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